家庭用プロジェクターの普及
ここ数年、プロジェクターが一般家庭にも普及してきています。「ホームプロジェクター」と言う括りのようです。元々は仕事で、会議やプレゼンの時に業務用として使用することが一般的でしたが、今や個人レベルで購入できる価格帯のプロジェクターが販売されており、家庭に1台持ってもおかしくない存在になっています。
普及した要因として、コロナの影響でライフスタイルの変化があります。感染を恐れて映画館に行かなくなり、家で映画やドラマを楽しむようになった。そもそも家にいる時間が増えたことで、映像などのエンタメに触れる機会が増えて、エンタメを自宅でいかに楽しむのかという視点でプロジェクターが注目されている、と考えられます。
また、キャンプなどのアウトドアの人気も後押ししているようです。私はキャンプはやらないので、プロジェクターのどこまでのニーズがあるのか、普及率など、詳しい実態は分かりませんが、若者が食いつきそうな楽しみ方であることは想像できます。
ただ、キャンプ、アウトドアって、本来は自然に触れて雑多な都会から離れて自然の環境を楽しむものが醍醐味の気がするので、近未来のガジェットを持ち込むのはどうなのかと思ってしまいますが・・・
そんな中、各社、プロジェクター市場の奪い合いが繰り広げられています。去年あたりから、各社が商品を投入してきていて、プロジェクター界の黎明期になっている感じがありました。
ホームプロジェクターのXGIMIというメーカー
ガジェット好きなので、プロジェクターにも興味はありましたが、アーリーマジョリティの私は、様子見していました。
ずっと頭から離れていましたが、今年に入り改めて色々とプロジェクターのことを調べていると、完成度の高そうな商品が目に止まり、いよいよ購入までのルーティンに入っていきます。
XGIMIという中華メーカーが出しているプロジェクターになります。ガジェット系YouTuberの間でも、たびたび紹介されている商品で、最近はエントリーモデルから高機能なモデルまで、幅広くプロジェクターを展開しています。
私はこのXGIMIが出している「XGIMI halo」を購入。このXGIMI haloはモバイルプロジェクターの区分になり、バッテリー内蔵なので、電源を挿していなくても起動できるモデルになります。
私の場合、持ち運んで使用する予定はないのですが、haloはコンパクトさに優れているので、これにしました。
XGIMI haloを買ってみて(メリット)
買った感想ですが、まずはテレビからプロジェクターに乗り換えたことによるメリットはかなり感じました。
家がホームシアターになる。これは冗談ではなく、本当に70インチ以上の大型スクリーンに映像を映し出せるので、映画館さながらの雰囲気で楽しむことができます。
また、テレビという物理的な機器が部屋から消えるので、非常にスッキリします。テレビって、スタンドも含めて結構場所とっているんですよね。
目に優しい。これは副次的な効果になりますが、テレビから出る映像に比べて、プロジェクターが投影している映像を見るのは、圧倒的に目が疲れないです。ブルーラインも何もないので、安心して長時間、見続けられます。映画終わった後の目の疲れがほとんど残っていないのは、びっくりしました。テレビだとこうはいかないと思います。
プロジェクターのデメリット
ここからは、プロジェクターがテレビに劣っている部分、微妙なところをあげていきます。
1つ目は、起動が遅いこと。プロジェクターは、立ち上がりまで十数秒かかるので、見たいときにさっと見られないもどかしさがあります。そういうものだと慣れれは、さほど気にはならないですが。
あとは、設置場所を選ぶこと。投影する間にものがあると、もちろんですが、影が写ってしまうので、ある程度スペースの確保が必要になります。ただ、XGIMI haloに関しては、斜めからの投影も可能になっているので、正面に設置しないくても大丈夫です。我が家でも、低い位置から斜めからスクリーンに投影しています。
加えて、投影場所を決めなければなりません。壁なのか、天井なのか、ある程度のスペースが必要になります。また、投影場所とプロジェクターの設置場所はセットで考える必要があります。
投影場所はあるんだけど、そこに投影するプロジェクターの設置場所がない。もしくは、設置場所はあるんだけど、投影先にスクリーンを設置できないなど、テレビと違って設置時の制約が多いのが気になりますね。
個人的には、投影場所を決めて、そのあとにプロジェクターの設置場所を半ば強引に作り出すのが良いと思います。やはり、見る場所が一番大事ですからね。
XGMI haloは、モバイルプロジェクターではありますが、結局はずっと据え置いて使っています。設置場所を変えるたびに、投影の微妙な調整をするのがめんどくさくなります。なので、日常使いをするのであれば、モバイルである必要はないのではないかと思います。
XGIMI haloを買ってみた感想
総合的な感想として、満足しています。星4といったところです。
そもそもテレビのない生活がここまで快適になるとは思いませんでした。テレビをダラダラとみたり、メディアに作り出された歪曲した情報やノイズによって、時間や思考を奪われたりすることがなくなったことが大きな要因でしょうか。テレビはあるとつい見てしまうのは人間の行動心理としてあるので、それを物理的に不可能にするにはテレビを処分するしかないなかったですし、それは試してみないと分からない体験でした。
プロジェクター、またXGIMI haloを使ってみた感想としては、概ね運用としては大きな問題もでていません。
ただ、起動の速さや操作の機敏さはテレビに劣ってしまうので、プロジェクターの使用頻度自体はどうしても上がらなくなっています。1日の間で起動しない日もよくあります。ちょっとYouTubeを見たいな、と思ったときはタブレットで済ませてしまいますし、ぶっちゃけプロジェクター自体なくても、なんとかなりそうです(w
とは言っても、プロジェクターで見る映像の迫力、臨場感は代えがたいものなので、今のところは月に1、2回はプロジェクターで映画を見ることで十分満足かもしれません。