こんにちは!イヤホン情報局のイノウエです。
品切れで取り寄せになっていたゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2をついに手に入れましたので、レビューしていきます。
ゼンハイザーはドイツの老舗オーディオメーカーで、前モデルのMOMENTUM True Wireless(2018年末発売)から大幅なパワーアップを図った上で、満を持して第2世代の発売になります。
MOMENTUM True Wireless 2は、実売価格3万9000円とかなり高級なイヤホンになります。
ソニーのWF-1000XM3が約2万9000円ですから、それより1万円も高いということになります。WF-1000XM3ですら、正直その価値があるのかと疑ってしまいますが、4万円のイヤホン… 一般人にとっては、購入にはかなり勇気がいります。
こんな方におすすめ
- アンチ日本製・やっぱりドイツ製が一番
- ノイズキャンセリングを試してみたい
- 他のワイヤレスイヤホンの音質に満足していない
- お金に余裕がある
いざ開封
付属品はこんな感じです。
取り扱い説明書、充電ケーブル(USB Type C)、そしてイヤーピースになっています。
イヤーピースは付属は3種類、イヤホン本体についているものを入れて合計で4種類となっています。
充電ケーブルは、ゼンハイザーのロゴがしっかりと刻まれています。独自のケーブルですね。
収納ケースは、ファブリック素材になっていて高級感があります。肌触りも心地良いですね。
他のイヤホンでは、プラスチック製が多い中で独自の素材を使って、差別化を図っています。
ファブリック素材は、指紋などの手垢汚れがつかない反面、シミが付くリスクはありますね。水にも強くはないでしょう。
反対側には、充電ケーブルの差込口、ボタン、LEDが配置されています。
ケース内部にも「SENNHEISER」のロゴが入っています。
芸が細かいですね。こういった細やかさはドイツメーカーの特徴のような気がします。
マグネットは強く、「カチッ」と心地よい音ななるほど、イヤホンの収まりは良いです。
取り出しも比較的しやすい方だと思います。
細部までこだわり抜いた高級イヤホン
イヤホン本体には、ゼンハイザーのロゴが入っています。ロゴにはスピン加工が施されていて、見る角度によって綺麗に光が反射するような演出がなされています。高級感、そして見た目のインパクトもあり、一際目立ちますね。
小型化されて装着感が向上
どの角度から見ても、スピン加工により光が反射してかっこいい。
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2は、第1世代と比べて2mm小型化されているようです。
たしかに、第1世代は視聴したことがありますが、結構大きくて装着感に難があった印象があります。
小型化された第2世代は、かなり装着感が向上していて、長い時間装着していても痛くなったりなどの圧迫感や痛みはなかったです。
また、遮音性も高く、ノイズキャンセリングと合わせて、総合的に周りのノイズに邪魔されずに、音楽に没頭できるイヤホンではないでしょうか。
専用アプリがかなり充実
ゼンハイザー MOMENTUM Ture Wireless 2は、専用アプリが配信されています。
これが、結構扱いやすかったので紹介します。
各ボタンの動作内容も分かりやすく表示されています。
イコライザーの設定は、コントローラー用のボールを移動させて、直感的に変更する仕組みになっています。
あとは、スマートポーズなど、細かい設定もアプリ上で行うことができます。
ゼンハイザー特有のノイズキャンセリング
ゼンハイザー MOMENTUM Ture Wireless 2のノイズキャンセリングは、音質優先の自然なノイズキャンセリングに感じます。
AirPods ProやBoseのようにノイズキャンセリング特有の耳への違和感は感じられません。
そのかわり、そこまでノイズをカットできているわけではありません。
「あれ?ノイズキャンセリングかかっている?」という、ノイズキャンセリングを切り替えてもかかっているのかどうか分からないぐらい自然です。
それは、MOMENTUM True Wireless 2がパッシブノイズキャンセリングとアクティブノイズキャンセリングのハイブリッド仕様として、あくまで遮音性で外音を防いでくれていて、それでも必要ならアクティブノイズキャンセリングしますよ、という無駄にノイズキャンセリングしない方式をとっているからでしょう。
たしかに、音質を楽しむことを第一に考えるべきで、ノイズキャンセルによって音質が損なわれるのは、本末転倒です。
私は日常生活の利用においては、ノイズキャンセリングは不要だと考えているので、ゼンハイザーのコンセプトには共感できます。
総評
ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 2は、所有欲を満たすだけでなく、完全ワイヤレスイヤホンでのノイズキャンセリングの位置づけに一石を投じるイヤホンだと思います。今後は、ノイズキャン搭載のワイヤレスイヤホンが増えてくるでしょう。
AirPods Proのような強めのノイズキャンセリングで没入感を演出するのか、ゼンハイザーのように自然なノイズキャンセリングで音質を追求して音楽を楽しむのか、メーカー側もいずれかの方向性で製品開発を行っているでしょう。
ゼンハイザーのMOMENTUM Ture Wireless 2が、世間にどれだけ受け入れられるのか次第で、今後のノイズキャンセリングブームを左右するかもしれません。
装着感、操作性、音質、どれをとっても市場に出回っている完全ワイヤレスイヤホンの中で1位、2位を争うワイヤレスイヤホンであることは間違いありません。まぁ、4万円もしますからね。
ゼンハイザーは値下げしないイメージがあるので、結局買うなら早い方がいいような気もします。